人との出会いと交流を楽しめるのが魅力のシェアハウス。
しかし常に人がいるからこそ、ストレスを感じないか不安になる方も多いのではないでしょうか。
2025年4月に新しくオープンする「海老江キャビン」は、住む人それぞれが自由に自然体でいられるシェアハウス。
自分の時間を大切にしつつ、ゆるりと人と関わるシェアハウス生活を送りたい方にはぴったりです。
今回は、「海老江キャビン」オーナーの、そして自身もホストとしてシェアハウスに入居予定の林原りかさんにお話を伺いました。
私は富山県射水市で生まれ育ち、東京など県外で10年ほど過ごしたのち富山にUターンしました。
幼い頃から「言葉」や「人が伝え合うこと」に興味があり、大学では現代日本語学を専攻。卒業後は新聞記者やコピーライター、Webや書籍の編集者、育児情報誌の編集長などを経験し、2014年に独立しました。
今は編集者やブランドプロデューサーとして人や企業等の魅力を伝える仕事やコンサルティング、執筆、講演、コーチングのコーチなどをしています。
短大で講義をしたり、中学校で国語を教えたりとちょっと変わった経歴もあるんですよ。
趣味はトライアスロンです。20代から続けていて、身体を動かすのは昔から大好き。料理やお菓子作り、クラフトビール、旅、温泉、着物のほかDIYや裁縫、植物を育てるのも好きです。
好奇心旺盛でいろいろやっても下手の横好きですが、楽しいのが一番だと思っています。
私が大事にしているのは「自分らしさや暮らしを尊重して働く」ということです。
というのも、私自身が働きながら3人の娘を育て、病気の家族のケアや自分の健康とも向き合ってきたから。
正直、頑張りすぎてボロボロになった時期もあって……(苦笑)。「無理はよくない、続かない」を実感しています。
そんな想いから、心の健康をテーマにした団体「とやまcocolo会」の代表も務めています。
また、もうひとつ「ゆるやかなつながりの大切さ」も実感しています。
ふとした出会いから、人生が変わるような大切なひとことをもらったり、窮地で救われたりすることってありますよね。
私も、そんなつながりが生まれる「場」を作れたら......と思っていたんです。
子供の頃から国際交流や海外生活に関心が高く、大学生のときには東京で流行っていた「ガイジンハウス(外国人がシェアして暮らす一軒家)」で暮らしてみたい!と思っていました。でも、当時住んでいた新潟市には見つからず……。
そうですね。旅行では、B&Bやユースホステル、ドミトリー、ゲストハウスなど、人と交流できる宿をよく選びます。
特に印象に残っているのが、20数年前に6か月の長女と二人で訪れたイタリアです。「干渉しすぎず、困ったときには助けてくれる」。そんな関わり方がとても心地よく感じられました。
また最近、オーストラリア・ケアンズでホームステイを体験し、ホストファミリーが近くにいる安心感を実感しました。
こうした経験から、シェア暮らしを提供する側になるのもいいなと考えるようになりました。
50歳の節目ですね。3人の娘たちが独立するタイミングとも重なり、セルフコーチングで「人生の後半、どう生きたい? 何をしたい?」と自分に問いかけたことがあります。
そのとき学生のときに叶わなかった「シェアハウスに住む」が思い浮かびました。
そんなとき偶然、この家に出会いました。
昔から海が好きで、「いつか海のそばに住みたい」という夢もありました。旅先できれいな海を見ると飛び込みたくなるくらいです(笑)。
この場所を選んだ決め手は、すぐ近くの海老江海浜公園。ここで開催されたトライアスロン大会で知った場所です。
砂浜すぐに芝生が広がり、外国の方の姿も多く、まるで旅先のような開放感があります。
さらに、プールのあるスポーツ施設や湾岸サイクリングコースも近く、散歩やジョギング、サイクリング、水泳、釣りなど、アクティブな暮らしが楽しめる環境です。
それでいて富山駅から車で20分ほど。お気に入りの飲食店や美容院も近所にある便利さに、ここだわ!と胸がときめきました。
コンセプトは「海のそばで自分らしく過ごす場所」です。
たまにのんびり食卓を囲む日があってもいいし、それぞれのペースで静かに過ごす時間があってもいい。お互いのリズムや価値観を尊重しながら、ほどよい距離感で過ごせる場にしたいと考えています。
私自身、おしゃべりも大好きですが、本を読んだり内省したり、ひとりの時間も大事にしています。
リラックスした時間が心身の活力につながり、無意識のうちに人生が自分らしい方向へと好転していく……となればいいなと思います。
私は、心地よい暮らしを応援する、いわば伴走者です。
好きなことや得意なことを仕事につなげたり、海や自然に癒されたり、身体を気持ちよく動かし、仲間とおいしいものをいただき語り合う……そんな幸せな時間もシェアしていけたら楽しいですね。
私の好きな言葉のひとつに、荘子の「君子の交りは淡きこと水のごとし」があります。
これは「淡交」という言葉の由来で「水のようにさっぱり清らかで、穏やかに続く友情」のこと。
海老江キャビンも、ほんのりといい影響を与え合う「淡交」を大切にしていきたいと思います。
この家は、丁寧に建てられた昭和の建物にDIYも含め、手を入れてきました。新築やリフォーム済み物件のような華やかさはありませんが、古いものを大事に使うのが好きな方にはきっと楽しんでいただけることでしょう。
一緒に少しずつ育てていけたら、とても嬉しく思います。
住む前に「まずは見てみたい」「海辺の散歩がてら話をしてみたい」という方は、お問い合わせください。関心を持ってくださったあなたに、お会いできるのを楽しみにしています。